世界的な糖尿病の蔓延は悪化の一途をたどっており、推定糖尿病患者数は3億3,600万人、毎年460万人が糖尿病で死亡し、年間の医療費は推定4,650億ドル(約35兆3,000万円)に上ることが、国際糖尿病連合(IDF)により報告された。
IDFは、ニューヨークで開催(9月19-20日)の非伝染性疾患(non-communicable diseases: NCD)に関する国際連合(UN)サミットを前に、ポルトガル、リスボンで開かれた欧州糖尿病研究協会(EASD)年次集会でこの報告を行った。国連サミットの目標は、癌(がん)、心疾患、慢性呼吸器疾患と同様に、世界的に糖尿病と闘う活動を盛り上げることにある。健康関連問題でこのようなサミットが国連で開催されるのは、エイズ/HIV治療に目標を定めた2001年の第1回サミット以来、2回目である。
今回 IDFが発表した糖尿病に関する数字は、国際データに基づくもので、1型、2型両方の糖尿病疾患の世界での容赦ない上昇を示しており、IDF会長のJean Claude Mbanya氏は「この数字は糖尿病はもはや無視することのできない、世界が直面する大きな問題であることの証拠である。2011年には毎7秒ごとに1人が糖尿病で死亡している」と述べ、国連サミットによる活動への期待を示している。
IDFの声明は、ヘルスシステムの強化を呼びかけており、これには地域のヘルスケア収容能力構築の開発および評価アプローチのほか、糖尿病ケアのプライマリケア、慢性感染症の管理、母子保健との統合が含まれている。